2025年5月21日更新
ロサンゼルスでの茶箱展が無事終了しました
LAで22年続く人気店「トータス・ジェネラル・ストア」で、茶箱展を5月6日〜13日開催しました。「トータス・ジェネラル・ストア」ではhasami porcelainをはじめとする日本のものづくりをグローバルにブランディングしているオリジナルアイテムの企画・販売のほか、ギャラリースペースでは日本の多才なクリエイターの活動を紹介しています。
●Tortoise General Store
12701 Venice Blvd. Los Angeles, CA 90066
Phone: (310) 396-7335
今回、オーナーのKeikoさんの呼びかけで、ピクニックスタイルで気軽に本格的な抹茶を楽しめる「野点」を紹介しよう!ということになりました。抹茶道具が一式入った茶箱を展示して、レクチャー&ワークショップで歴史や実際の点て方を紹介する内容にしようと決まってから、インテリアの仕事の隙間時間をみつけては茶箱を組む毎日に!(笑)というのも、茶箱って”一生に一つ組めるか組めないか”という趣味の世界なのです。自分のためではなく、LAの人のために組む茶箱についてどのようにアプローチしたらいいのか手探りで始めました。
自宅のリビングダイニングの片隅にあるライティングビューローは世界に繋がっている?!
趣味の茶道で得られる心の静けさを、茶室のないマンション暮らしでも取り入れたくて、かれこれ茶箱の世界に10年以上のめり込んでいます。茶箱とは、抹茶道具を一式はいったもの。箱を開けて紐解いていく時間は、私が“お母さん”でも“妻”でも“娘”でもない自分と向き合える特別なひとときです。
自宅のリビングダイニングの片隅にあるライティングビューローの中には、季節の抹茶茶碗やお茶道具がしまってあり、普段は家事と仕事の気持ちの切り替えにお抹茶を点てています。旅先や友人宅に遊びにいく時には、その日のテーマに合わせてお道具組みします。江戸時代のものや現代の作家もの、譲り受けたものや海外で手に入れたものなど、どれも様々な歴史背景をもっており、長い時間の幅が詰まっています。高価なものもそうでないものもありますが、共通しているのは“お気に入り”であること。茶箱のルールは一つだけ。使い勝手も含めて「嫌なことがひとつもないこと」です。
昨年トータスのKeikoさんが息子さんと我が家にいらっしゃった際、いつものようにワチャワチャ引き出しをあけては色々出して、お好きなお茶碗を選んでいただき一服したり、点ててもらってみたりして遊びました。息子さんが「ママ、これがいつも言っているexperienceだよ!」と喜んでくれて、国や年齢を超えて喜びを分かち合えたことをとても嬉しく思いました。そしてある日KEIKOさんから美しい詩のような企画書がきたのをきっかけに、一緒にアイデアを出し合い今回の展示会が実現しました。
LA滞在中のクリエイターとの出会い
オーナー夫妻のTAKUさんKEIKOさんは、IDEE時代の上司。LAに留学している私の息子も色々とお世話になっており、二世代にわたっての不思議なご縁です。ちなみに、「トータス・ジェネラル・ストア」では、ふんぷんくろっくもお取り扱いいただいています。
挑戦って何歳からでもできるんですね!
全ての出会いと、応援してくださった皆様、友人や家族にも心から感謝申しあげます。