土日は、中3男子のサッカー部の応援で潰れる。
負ければ引退の緊張感の中、勝ちあがって掴んだ区の優勝。
そういう顔して泣くんだ、と知らない男の人を見るように息子を眺めていた。
と、次の瞬間息子の親友の子に抱きしめられる。
汗臭さと、喜びを直球でぶつけてくれる青さに全てを持っていかれた。
火曜日は、塾前戦争でヘトヘト。
部活のメニューが厳しく、苦手意識のある数学の日だ。
一緒に通っていた親友が「引退前はクラス落としてサッカーに集中したい」といなくなってから、抜け殻のようになった。
「そろそろいけば?」私の一言が引き金を引いた。
「僕だって、夢もやりたいこともあるんだ!
勉強ばっかりしてられるか!
僕だって試合に出たい、引退前なんだからもっとサッカーやりたいんだよ!」と泣かれる。
「どうしたいの?」
「部活を早退きしたくない。」「しなくていいよ。」
「練習がきつくて宿題できない。」「引退まで宿題最小限にしてくれるよう頼んでみるよ。」
そうこうしてるうちに、ダイニングテーブル叩いて、「いつママがあなたのやりたいことを邪魔するようなことをしたよ!いつも味方でしょ!バカにすんじゃないわよっ」と私も泣いた。
黙ってご飯を食べ、塾に出かける扉の音だけ聞いて、携帯に入塾を知らせるメールが届くまでは生きている心地もしない。
手もジンジン痛い。
あと、何回これ繰り返すんだろ。
いつか思い出になるってこと、私は知っている。
でも彼は目の前のことでいっぱいいっぱいなんです。
思い出になるようなほど歳を重ねていないから。
火曜日お茶のお稽古があってほんとよかった。