〇〇ちゃんママ、誰々の奥様。そう呼ばれる日常も、コスプレのような楽しさはある。好きな人の苗字で自分の名前を練習する少女時代の延長で、女性にはそういう甘さを味わう特権がある。
先日同じ大学出身の義母が、昔のアルバムと、最近の同窓会の写真を見せてくれた。懐かしい校舎や、こうやって年をとるのね!等、思いの外見入った。
「いい奥さんしてた友人ほど、早くボケたわ」と、嫁の前で微妙な発言。
趣味でも仕事でもなんでもいいから、自分の名前で呼ばれる世界を持つことはどうやら重要なようだ。今度やりたいことがあって、ちょっとワガママかな?と思った時は、長い目で見れば、むしろ逆かも?と考えてみるのも悪くないのかもしれない。