ラグジュアリー体験の入り口メディアPrecious.jp連載「身長156cmのインテリア」の最新記事が掲載されました。
生活空間に格別のスタイルと実用性の両方を授けてくれる収納家具
どこか懐かしさを感じさせる籐編み家具にも関わらず、凛と空間に佇む姿は軽やかで美しく程よい緊張感をたたえている『モス キャビネット』。例えるなら、育ちのよさを感じさせる現代的な美女が、壁際に静かに立っているような感覚に似ています。そんな優雅な収納家具で毎日の暮らしを彩れたら素敵だと思いませんか?
計算し尽くされたミニマリズムを実現する高い技術と素材の妙
デザインは極めてシンプル。温かみのある素材なのにミニマリズムを感じさせます。前面に突起や取手が見えないディテールに収まっているため、ぱっと見ではどうやって開けるのか迷う感じのデザインです。トウシューズで立っているような真鍮の脚先のディテールも効いています。お揃いのシリーズでソファの横に置けるローテーブルもあります。
声高に語らなくても凄みがある家具には、必ず驚愕のディテールが存在します。この曲木のカーブにピッタリと沿って張り込まれた籐編みの収まりの美しさは技術力の高さがあってこそ実現しています。
曲木は無垢の木材を蒸したり煮沸したりして金型にはめて乾燥させることで曲線を保つように加工する技術で、耐久性があり軽くて使いやすいのが特徴です。木肌の美しさと籐編みの手工芸的な味わいが合わさり、目の肥えた人にとっても理想的な選択肢のひとつになるのではないでしょうか?
曲げ木家具の世界的ブランド「ゲブルーダー トーネット ヴィエーナ」
「ゲブルーダー トーネット ヴィエーナ」は、1819年にドイツでミヒャエル・トーネットによって前身「ゲブルーダー トーネット」として設立され、第二次世界大戦後の1976年に現在の社名になりました。
曲木技術を開発し、世界で初めて大量生産を実現した老舗メーカーで、同社の曲木椅子は、ヨーロッパはもとより広く世界的に普及しと愛されています。みなさんも一度は目にされたことがあるのではないでしょうか?
伝統に革新をもたらす注目のデザインデュオ「ガムフラテージスタジオ」
『モス キャビネット』を手掛けた「ガムフラテージスタジオ」は、デンマークの建築家スティーネ・ガムとイタリアの建築家エンリコ・フラテージによって2006年に設立されたデザインデュオで、コペンハーゲンを拠点としています。そのデザインは、デンマークの伝統的な工芸技術と、イタリアの知的でコンセプチュアルなアプローチという、2つの文化的バックグラウンドをもっています。
今回は、ドイツの老舗メーカー「ゲブルーダー トーネット ヴィエーナ」から、『モス キャビネット』をご紹介しました。
日本の住宅にも取り入れやすい素材感でインテリアを格上げしてくれるトーネットの収納家具、ありそうでなかったアイテムでとても素敵ですよね。ぜひ実際にご覧になって、ディテールの美しさを確かめてみてください。
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