今年のミラノサローネで「モルテーニ」から深澤直人氏デザインの一人掛けソファ『シナモン』とシエーズロング『タスカニー』がリリースされました。
実は4月にミラノサローネで拝見した時に内心「これは本当に深澤さんのデザインなの⁈何故にモルテーニに敢えての可愛さ?」と驚いた『シナモン』。
その凱旋お披露目と発売開始を記念したご本人による対談式トークショーへ。
対談のお相手はニコラ・ガリツィア氏。「モルテーニ」の代表的な収納家具『505』のデザインを始め、ブランド全体のアートディレクターをされています。
深澤さんの考える美しさ
深澤さんが「モルテーニ」と仕事をする際に、どのような姿勢で取り組んだか?についての解答で、
「美しいものは、どこに置かれても美しいか?と言えば、私は違うと考えている。その場に調和することによって美しくなる。モルテーニにある美を作る、というのが私の仕事」
⚫︎ヴィンセント・ヴァンドゥイセン :強烈なミニマリズム
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そこに更に、深澤さんの「割とかっちりしたミニマリズム」を持ち込む訳にはいかない。と判断。
そこで“着ぐるみ”的な 抱き寄せたくなる魅力のソファを提案した。
最終的にカルロ社長の判断で、座面高を5mmあげ1人がけのアップホルスター(タップリ詰め物をした、優美な椅子)になったのだそう。
一方、シエーズロング(寝椅子)の『タスカニー』は、「モルテーニ」からのオーダー。深澤さんの考える理想の暮らしが送れるトスカーナ地方の丘の稜線をイメージしたもの。ダークなユーカリと真鍮、サンライズオークとアルミの組み合わせの端正なベースと、モチモチのクッションの対比が新鮮!