IFFTというインテリア業界の新作発表会で、
天童木工さんが発表した新作2シリーズのカタログのスタイリングをさせて頂きました。
日本を代表する若手実力派デザイナー・小林幹也氏デザイン「DAN(ダン)」
ロンドンを拠点として世界中で活躍しているデザイナー・安積伸氏デザインの「Rall.(ラル)」
ところで、天童木工って皆さんご存知ですか?
山形の天童市(将棋の駒の産地で有名)に本社があり、成形合板の高い技術をもち、
国内外のデザイナーと組んで数々の名作を残しているメーカーです。
家具の師匠・長大作氏の名作「低座椅子」「中座椅子」や、
柳宗理さんのバタフライスツールなんかが有名です。
天童木工さんはロングライフデザインになる可能性のある
普遍的なアイテムを発表するメーカーさんです。
そこから家具を発表するというのはデザイナーとしては素晴らしいこと。
その仕事にスタイリストとしてお手伝いさせてもらうという機会に恵まれました。
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スタイリング専門の人じゃなくて、私でいいんですか?
私自身、デザイナーとして天童木工さんから家具を出したい気持ちはやまやまです(笑)
なので、最初にスタイリングのお声がけを頂いたときはちょっぴり複雑な気持ちでした。
でも、
「マニアックな家具の良さと、生活者としての豊かな暮らしの翻訳者になって下さい」
!
私のモチベーションの源を揺さぶるような跡部さんの甘い言葉の力♪
参りました。
そこからは、
生活者でもある自分が、どのようなライフスタイルをこのダイニングで過ごすだろうか?
且つ
デザイナーでもある自分が、どのようにスタイリングしてほしいか。
をポイントに取り組まさせて頂きました。
なにはなくともまず、ロケハン。
現場の光の入りかたと、壁や床を見て、
木部と張り地を決めなくては進みません。
●Rall.の現場
ここにある食器、なかないいから借りるかも♪
ちょっと上の方は何があるか見えないな…
松橋サーン!!!(←考えてみたら、クライアントよね?)
コレかわいい♡
全部測っとく。
●DANの現場
良さげだけど、搬入路の階段がすごいな。。
秒速決定!
DAN開発担当の松橋氏に「小林さんのイチオシと同じです」と聞いて一安心。
その日に、みんなでうっかり完成図を共有できちゃった。。
階段が…あーごめんなさい
ロケハン終えたらアイテムの候補を絞りながらプレゼン資料作成
私のアイテム表一覧を見て、暮らしてる家族のイメージを送ると
素敵な文章(カタログで見てね♪)がタラコデザインの本多さんから送られてきます。
このやりとりが、文通みたいで楽しかった。
お料理は1人じゃ無理だし、
「豊かな暮らし」をしてる近所の友人にもヘルプお願いしよ♪
こんな感じなんじゃない?って、
予行練習がてら夏休みスペシャル花火パーティーを開催してくれました(!)
お腹もいっぱいだし、この二人に甘えるに限るな♪
娘の仲良しさんのママ達なので、娘も大喜びで協力してくれるのも助かる!!!
そうだ、安積さんのレムノスから出る新作の時計!!!
IFFTの時期には発売されてるだろうし、今回のシーンに合うから欲しいな。
貸してください、え?一個しかないの?でも貸して♪
すぐ返すからとにかく貸して♪
Rall.は、高さ665なのにゆったり座れる椅子とのコンビネーション。
ローバックチェアはテーブル下に収まるんです。
「手芸してる途中」って小道具も欲しいな。
義母サーーーン、編みかけの物、作りかけのパッチワーク貸してください☆
え、人に差し上げる約束が?1週間延ばしてください!
とにかく、いい写真を撮って(もらって)
晩ご飯までに帰らなくてはイケナイんです。。。
だから、段取り命。
しかも4階建ての建物で、史上最大規模の台風が来てる中、
イメトレ&イメトレしたように動いて頂けるように指示書。
途中、小林さんのお店「TAIYO no SHITA」でアイテム買い足しがてら、
経過報告したり、
結局使わなかったけど、
用意したファブリックパネルを貼る実験@天童木工ショールーム
DANの撮影の日は快晴でした。
是非座って味わってもらいたい、DANのフックラとしたクッション。
コーヒーテーブルの脚がスゴい。
ソファーはジョイント式なのでフレキシブルに増やしたり、離したりできます。
どうしてもここにペンダントライトがいりますってことで、
写らないとこでこんな大掛かりな装置も
カメラマンの松村さんは写真もいいけど、味わい深い会話の達人でもあります。
「コーヒーは湯気が出ちゃうからウーロン茶にしますか?」(撮影の常套手段だし)
「俺は嘘がきらいだ、コーヒーで」
「でもウーロン茶買ってありますよ、コーヒー黒いし」
「すぐウーロン茶入れたがる女だな!笑」
私は、ひたすら走る
やりたいもの全部スタイリングして、
カメラ覗かしてもらって、
よけいな物をどんどん引いていきます。
このポット、フィンランドからつれて帰って来たの!!!
この木部と生地と、買ってあったマグカップと合うと思って☆
ダイニン グテーブルの脚はYなんです‼︎
コルビジェのリトグラフ天童木工のショールームで見て、
絶対窓際のベンチのシーンに置くって決めてました!!!
軽いからお気に入りの場所に持ち運べます。
リビングソファーから、お気に入りの庭を見る時にリトグラフが見える生活。
楽しい休憩時間の一こま
アシスタントしてくれた荒木さんは気が利くのです
見所沢山のカタログ、是非お手に取ってご覧下さいませ。
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この場を借りて、お礼を申し上げます。
天童木工の福島様、永坂様、松橋様
安積伸様、小林幹也様
空気読みの跡部様
タラコデザインの本多様、寺尾様、森田様
カメラマン・松村様
タカタレムノスの高田社長・菊地様・武脇様
石田智子さん、東海林朱美さん、荒木さん
いつも応援してくれる友人や家族
に感謝しております。
ありがとうございました。