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〈Yoko Press_More than design〉デザインが人を繋ぐ


 

ミラノサローネに4月15日ー21日まで行ってきました。

お気に入りブランドの使い心地を「一人称」で語るための豊かな経験をすること、世界で活躍しているデザイナーの動きの追跡取材、最新の家具やインテリアの傾向やトレンドの視察が大きな目的でした。

 

とにかく沢山美しいものを見たいし、見たことないものを見たい!

見よう見まねで、準備を進めていきました。

 

ミラノ国際家具見本市の本会場 とにかく巨大です

 

ミラノ市内全域の、各ショップやイベント会場を使っての展示「フオリサローネ」で、個人的に一番印象に残ったものの一つ、デンマークブランド「 GUBI」の展示会場にて、プレスの方と。宮殿に電気を垂らすわけにいかないため、テーブルに電気をつけたそうです。会期後は、アートピースとして販売できますね。

 

 

デザインが人をつなぐ_無我夢中だったイデーの20代

2000年に当時のイデーで始まった「sputnik」という活動でミラノサローネ、ニューヨーク、ロンドン、最後に東京。と廻る素晴らしい経験をさせてもらいました。

都市によってデザインに対する響き方が違うとか、空気感がちがうとか、生活と最新デザインの距離感が違うとか。それによってプレゼンテーションを変える等、肌で感じられたことは非常に貴重な体験でした。東京はNYと似てる、と感じたことを覚えています。

知らない人同士でも、デザイン系の職種でない人でも、どの展示が良かっただのあーだのコーダの、そこら中でお喋りします。その状況に猛烈に憧れました。

 

写真は2000年10月、西麻布の交差点(現:権八)。4月のミラノ、6月のNY、9月のロンドン、10月の東京にローンチする受け皿としてデザイナーズブロックというデザインイベントを、イデーの黒崎氏、E&Yの中牟田氏中心に立ち上げました。sputnikドームのなかには、世界中から集まったデザインプロダクトを展示。

私自身は、結婚、出産、育児、子どもの受験と、17年ぶりのサローネ。1週間家をあけるなんて初めて、出発前はドキドキしていました。

でもシドニーから来る元イデーのミシェルとホテルで落ち合えたことで軽くなり、当時のイデー社長だった黒崎さんのバースデーパーティー@パークハイアットへ行って、完全にリラックスしました。

真ん中に座っているのが、イデーのファウンダー黒崎さん。その右が、sputnikのPRを務めてくれたタニア。隣はsputnikNYで一緒だったミシェル。左端は、ガラス作家として有名になったエマニュエル・バブレット。黒崎さんが、画家だったエマニュエルにガラスを勧めたのです。その隣がsputnikNYでブラインドの照明を発表したハリー・アレン。NYのICFFでクリエイティブディレクターを勤めているとか。

・・・ちなみにパークハイアットの家具の張り地はデダールなんです!!!なんとなく過ごせない、全部チェックしてしまう。。。

デザインが人をつなぐ_発表する側から、見て伝える側に

プロダクトができる過程の試行錯誤って、普段なかなか見られないですよね。最近の若い人は、過程自体をプレゼンテーションする方法も洗練されています。そういったものが進化していくのを見るのが楽しく、こういう人たちの制作活動を追う喜びは、ジャニーズ好きなママ友にも通じるのかもしれません?!(。。ちがうかもしれない)

発表する側にいた時は、完成度や機能性を求められてメディアに批判されまくった経験もあります。当時はSNS等もなく、主催者側として反論する機会や場所もなかったため、参加してくれたデザイナーを守ることもできず歯がゆい思いをしました。

去年のデザイナートの時期に、自主的に発表していた「re-importation」のメンバーが、作品を進化させてフオリサローネで「ex-portation」として発表していました。国内外を自由に横断して、日本ではなかなか受け入れられる土壌が少ないと思われる「アートとプロダクトの間」の素敵なプロダクトを作っている人たち。

 

ミシェルとnendoの展示会場で色々見ていると、サテリテに出品されてる横関さん(写真左)と、サテリテのアワードで3位受賞された氷室さん(写真中央)にばったり遭遇

 

デザインホテル滞在で、「Cassina」「Molteni」のインテリアの心地よさを体感する

・15日−17日2泊したパトリシア・ウルキオラ内装の、duomo近くのroom mate giulia(ルームメイトジュリア)
カッシーナのクリエイティブディレクターのパトリシア・ウルキオラが手がけたデザインホテルです。

カッシーナの最新作を見に行くとパトリシアがいて、ホテルの泊まり心地をおしゃべりできちゃうってのがミラノサローネならでは。

家具ももちろんパトリシア・ウルキオラのデザイン。こちらはMorosoのクララアームチェア。

美味しいものを全部知っているスタッフ。気の利いたリストランテ、ジェラート屋さんを案内してくれました。ルームメイトジュリア のスタッフは、みんなフレンドリーで気が効くのです♪

カッシーナにて。ブランケットステッチで仕上がっているのですよ、どうやって作ってるのかしら?

パトリシアは「ローコストに作ったのに、地の利でバカ高いホテルになちゃった」とか、近くにいた上海から来てる女性、シドニーから韓国系のミシェル、東京から私というように、普段会えない人とミラノで集まれる状況をlove it!とチャーミングな笑顔を見せてくれました。

 

 

・17日−20日3泊したMolteni内装、ミラノ記念墓地近くのHOTEL VIU MILAN

Molteniが内装を手がけたスパホテル。朝ご飯がとにかく美味しく、収納の機能の良さを体験しに行ったのに、印象に残ってるのはソファーの心地よさ。工場見学で、責任者のマウリさんから説明を受けました。彼の思うように作っていいとモルテーニ氏から全面的な信頼を得て作ったソファーの工場は、非常に明快な配置と徹底されたクオリティーコントロール。

この壁のアートは様々な場所で使われています。青山のショールームでも!https://precious.jp/articles/-/4908

マウリ氏による工場案内。まずは布地の検品から始まります

この彼は出かけるミシェルと私に必ず「You look gorgeous!」と、優しく声をかけて見送ってくれます。日本人男性も見習ってほしいなー!褒め言葉をたくさん浴びて、女性は綺麗になるのですよ

今後の執筆予定媒体ダイジェスト

ブログや、各種媒体で執筆始めます。

すべて仮タイトルです。記事が出来次第、こちらにリンク貼っていきますね。

Precious.jpにて

・ミラノはインテリアでホテルを選ぼう!-room mate giulia

・ミラノはインテリアでホテルを選ぼう!-HOTEL VIU MILAN

 

Houzzにて

・世界で活躍する若手デザイナーの活躍の続編_ミラノ編

・ミラノサローネ2018に見るインテリアのトレンド

 

comfortにて

・壁面収納特集 molteni poliform  他、サローネで気になったブランド

・パオラレンティー

・工場見学報告

 

お楽しみに!

FBやinstaでも動画や写真を配信しております、是非ご覧ください。

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