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<インテリアライターのお仕事〉ロックダウン解除後のイタリア・トリノ、アルバに住む日本人女性へのインタビュー記事

 

使えるラグジュアリーマガジンPrecious.jpにて、記事を書いています。

普段はインテリアのことだけを書いていましたが、ここのところ世界各国のロックダウン前後の様子をインタビューする記事をシリーズで書いています。

ロックダウン先輩国から学び、伝えたい

2020年5月25日に、日本でも緊急事態解除宣言が、安倍首相によって発令されましたね。

解除されたら「イェ〜イ!」みたいな感じで、出かけられますか?

私はザワザワしています。

・危機感の温度差のある仲の良い友人と、街でばったり会ったらドウスレバいいのだろう?

とか

・肺ガン術後の実母に会いに、電車で移動している間に保菌してうつしてしまったら大変だから会えないでいるうちに、なんらかしらの他の理由で会えなくなったらどうしよう?

とか、

・お茶のお稽古に行きたいけれど、お仲間が高齢の方が多くて躊躇しちゃう。それにお濃茶はどうするの?(一つの茶碗の同じところから飲むのが、お濃茶の正しいお作法)

など、自分で判断しなくちゃいけないわけです。

 

解除後、私たちはどのような経緯をたどるのでしょうか?

ロックダウン段階的解除中のイタリア。豊かな食文化を誇るピエモンテ州・アルバの現状は?

アルバ在住の食のプロ齋藤由佳子さんに、街の様子や外食産業の展望、日本の皆さんへのメッセージを伺っています。

印象的だったのは、「寛容さと排除しない社会」の尊さ。齋藤さんは、日本の食文化を伝統知として、世界の食のプロに向けて伝える教育プログラムを運営されています。

この記事では書けなかったのですが、以前は「毒」とされていたものを、工夫して食べてきた人類のありように、コロナ後の社会を乗り切るヒントを結びつけてお話しされていました。

コロナ禍後、イタリア人も靴を脱ぎ生活するようになったそう。玄関もほとんどないイタリアの住居の作り方が、今後変わるかもしれませんね。家に「ウィルスを持ち込まない」ガレージ横の洗濯機など、今後の住居設計のヒントもあります。

大量に流れてくる情報に右往左往するのではなく、観察して対峙する。自分なりの生活の対処、また「自分の能力でできる解決策=新しい仕事」になるのではないか、と思いを新たにしました。

 

当たり前の日常を少しづつ取り戻す贅沢…ロックダウン解除が進む、イタリア・トリノの現状

今回は、トリノ在住のメディア&イベントコーディネーター・西村清佳さんにお話を伺いました。コロナの影響で一旦ストップしていた、西村さんの新居のリノベーション工事も再開され、現場に入る職人さんの人数調整に気配りしている様子や、日常に少しずつ戻りつつある様子が前向きな気分にさせてくれる内容となっています。

 

解除後のざわついた心に、処方箋もでています。

>『まだ元通りにはならない部分に対する違和感や虚無感と、どう折り合いを付けていくのか』や、『今までの非常識が今後は常識になる』と、考え方をシフトしなければいけないのかもしれません。

個人的には、歯に着せぬ彼女の「変わらなかったこと」のひとつに”友情”があり、胸がキュッとなりました。

西村さんと私は、高校の造形予備校時代に苦楽を共にした仲。彼女は現役で芸大建築へ、私は日本女子大の住居に進学したわけですが、こうやって建築やインテリアの話題でキャピキャピできるのは、本当に幸せです。

 

ぜひご一読いただけましたら光栄です。

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