モンテッソーリ教育をご存知ですか?
将棋の藤井聡太九段が幼少期に学んでいたことで、日本でも一躍有名になったモンテッソーリ教育。
日本では小学校教育としては認められていないのため「幼児教育」のくくりで広まっていますが、海外では大学もあり、つい最近18歳までの子どもとの関わり方についての本が出版されたばかり!何かと話題の教育です。
その歴史は長く、1907年にローマのサンロレンツォ地区にイタリア初の女医、マリア・モンテッソーリが「子どもの家」を開いて以来、世界中にひろがりつづけています。
写真の『ピンクタワー』と『色ビーズ』は、「1×1×1」「2×2×2」「3×3×3」・・・「10×10×10」と同じ数量を表しています。
「具体化された抽象概念」といい、子どもは動きを通して重さや大きさの変化を知ります。
2歳や3歳で扱う『ピンクタワー』は感覚的に「順番に重くなる(大きくなる)。軽くなる(小さくなる)」と思って”数量”を感じるだけですが、そのうち言葉が出てきて抽象概念の”数詞”と結びついた頃
「”1”は小さくて軽いけど”1000”は大きいし重い」
と、だんだんとハッキリ分かるようになります。
・・・ちょっと英才教育っぽいし、天才が育ちそうな雰囲気ですよね(笑)
天才児を生み出すモンテッソーリ教育?!という報道への私見
Google創業者の2人、Amazon創業者のジェフ・ベゾスなど多くの起業家や、オバマ大統領など生んだモンテッソーリ教育は「天才を生み出す教育」と報道されることもしばしばあります。
ところで、素朴な疑問なのですが。。そもそもご自身のお子さんを天才児に育てたいですか?
「幸せな大人になってほしい。」
多くの親御さんはそうお考えになるのではないでしょうか?
VUCA時代に生きる子どもたちに必要なスキル
VUCAとは、V=Volatility(変動性)U=Uncertainty(不確実性)C=Complexity(複雑性)A=Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった変化が次々と起こり将来を予測するのが困難な状態を表す言葉。これまでの私たち親世代の価値観では解決できないような問題を、子どもたちが主体性を持って取り組んで未来をつくっていく時代になりました。
私の周りのモンテッソーリ教育を幼少期に受けたお子さんや、大人の友人を見て共通する特徴には
なにが問題なのかをみつけて、わかることを組み合わせて”面白がって”ザックリ”と予想して取り組み始め、間違うことを恐れない。
間違っていたら”発見”を喜んで修正し、意見が違う人との対話を楽しみながら深掘りする子。があります。
(もちろん、モンテッソーリを受けなくったって身につけられる能力でもあります。)
それらの特徴は、VUCA時代に生きる子どもたちに必要なスキルと共通するところが多くあります。
VUCA(ブーカ)時代のインテリアの整え方
大きな変化は私たちの住まいのあり方も変えました。
リモートワークの選択肢は、コロナ禍がおさまってもなくならないでしょう。
リモート授業の選択肢は、国をまたいで受けてみたい授業を受けられるプラットフォームにもなりました。
日本の”生活空間”にも、とうとう”社会”が入ってきた
自宅に人を招いてホームパーティーを開くような習慣もなく、核家族で親戚の往来も少なかった、日本の家に「社会」が入ってきた。
インテリア業界で25年、大学時代も合わせれば30年弱インテリアに携わってきて、こんなに大きな変化はインターネットぶりです(!)
そうはいっても、生活は掃除洗濯家事育児介護と内容は大きくは変わりません。
人間の体の寸法が変化したわけでもありませんね。
それでも、
「新婚の共働きカップルが突然二人ともリモートワークになって、初めての出産を控えている」
「転勤先の夫が帰国して、家中が会議室のようで居場所がない」
「子どもの登園ができないから家が荒れ放題で息抜きもできない」
等、多くのお悩みを聞くようになりました。
そこで
インテリアの専門家が、モンテッソーリ理論を踏まえて生活空間をつくる”やりかた”を、まとめてみよう!と考えています。
ご興味ある方いらっしゃいますか?
まずは、「子どもがノビノビ伸びて、大人も楽しく暮らせるモンテインテリア(仮)」と題して、毎週水曜日にブログを書いていこうと思います。
それでは、また来週!